計測機器類の「不確かさ」を知る検査

計測機器類の検査というと、精密さや正確さを知るための行為と考えるでしょう。でも実際の校正は、正確さではなく「不確かさ」を知る行為と言えます。例えば重さを計る機器が100gという表示をしたときに、それが本当に正しく100gであるかどうかが非常に重要なのは言うまでもないことです。ただ残念なことに、計測機器類は使用状況や使用頻度、年月によってどうしても狂いが生じることを避けられません。そこで、その計測機器類がどれだけ正確性を失っているか、どれくらいの「不確かさ」を持っているかを定期的に検査する必要が生じます。これがまさに「校正」です。導入したばかりの新品はほぼ誤差のない状態ですが、使用年月が経過するごとにだんだん誤差が大きくなるのが一般的です。そのため周期を決めて校正をおこない、その計測機器類の信頼性を把握することが大切です。

JCSS認定の校正業者に依頼する理由

校正の方法はいくつかあり、大手メーカーなどは自社内に専門部署を設置し、そこで校正をおこなう場合もあります。ただ、校正は誰もが簡単にできるものではなく、社会的に信用を得られる校正をおこなうには技術者も必要です。そのため一般的には外部業者に依頼するのですが、ひとつは該当する計測機器のメーカーに依頼するという方法があります。製作元に任せることで信頼性は得られますが、場合によっては海外で検査がおこなわれるなどして時間がかかる場合もあります。たくさんのメーカーの製品を使用している企業では、個別対応のため手間もかかるでしょう。そこでJCSSから認定を受けている業者に依頼をし、横断的に校正をしてもらうのがjcss校正です。jcss校正のメリットは、JCSSのロゴマーク入り認定証が発行される点にもあります。これは国際規格に準じる証明でもあり、海外でも信頼を得られるレッテルです。また、jcss校正以外では検査のトレーサビリティ証明書の提出も求められることがありますが、JCSS認定があればそれも必要ありません。こうしたことから現在では認定業者へ校正依頼を出すことが主流になりつつあります。

国際市場の信頼を得られる校正を

現在はあらゆる業界で市場が広がり、ビジネスで信頼されるためには国際規格に準じる必要性が出てきました。自社製品の社会的信用を得るためにはこうした規格に沿うことを証明する必要があり、JCSS認定はまさにそうした流れにマッチするものです。取引先や監査から、生産に使用している計測機器類のJCSSロゴマーク入り証明書の提示を求められ、あわてて相談に走る企業も少なくありません。この先の競合他社との競争を勝ち抜くためには、使用している機器類に関しても、一目で第三者の信頼を得られる選択をすることが重要と言えるでしょう。

JCSS認定シンボル付校正証明書は、試験所及び校正機関の国際規格ISO/IEC 17025を始め、品質システムの国際規格ISO9000S、自動車業界の品質システムISO/TS 16949等の規格の要求に対応できます。 当社では、電気メーターや計測器の検査や査定に多くの経験と実績を積んだ担当者が公平中立に行なっています。 jcss校正のご依頼ならJEMICへおまかせ

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